米国REMCO社製　サーモ・プラスチック・ロールビルダー

ＲＥＭＣＯ社では従来のゴムローラー成形技術(Strip Winding)を基に、サーモプラスチック(ＴＰＥ)材に応用できる新機種を開発しました。

これまでと大きく違う機構はプラスチック専用のエクストルーダー（押出装置）と、熱く柔らかい材料を運ぶコンベアーが使用されていることです。

この新しいシステムにより1000種以上のＴＰＥがロール成形用に利用できるようになりました。

TPEの特長

• リサイクル可 ：
  ゴムと違い、新材と一緒に旧材(最大20％)を使用することで材料の再利用が可能です。
  
  
• ポストキュアリング：
  ほとんどのＴＰＥは室温で元の物性を取り戻しますので、ゴム材使用の場合必要な成形後処理が不要となリます。つまり、テープラップ,エンドプレート,オーブン,圧力容器(Autoclave)等の設備が不要となります。
  
  
• 型不要：
  経費のかかる成形用の型を必要としません。
  
  
• 混合と着色：
  硬さ、物性、色等の理由からいくつかのＴＰＥは混ぜて使用します。
  
  
• 取扱い易さ：
  通常、材料はペレットの状態で納品されますので簡単に貯蔵でき、使用時には自動搬送が出来ます。長時間運転に対しては自動化も可能です。
  
  
• 材料費：
  ゴム材より価格の安いものもあります。
  
  
• 接着：
  適格な材料は熱で軟化し、押出加工でき、自身接着性の有ることが必須です。鉄心との接着剤については既にかなりのデータ蓄積があります。
  
  
  上記の特徴を総合すると、ＴＰＥ使用により30％以上のコスト減につながると考えられます。

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